テクニカル分析(MACD)について

　株式投資の基礎は、テクニカル分析を理解することであるとの思いと、フリーのデータは思っていたものと違っていたり、古いものであったりして、それを参考にして

自分自身で実際にやってみようと思っても、うまくいく事が少なく、それならば自前で結果をはじき出そうと、テクニカル分析のイロハから勉強を始めました。

　テクニカル分析にも色々なものがあるということがだんだんと見えてきた中で、最初にこれは良いと思ったのが、「ボリンジャー・バンド」でした。

この分析の考え方には、統計的な手法が使われている感じがして、とりあえずMicrosoftの「エクセル」で答えが出せる仕掛けを作りました。さらに、銘柄別に1σ、2σ と

範囲を変えてバックテストを行い、最適な予想ツールが完成したと思っていました。

ところが、この構想もアメリカ発の金融危機による大波に押され、「ボリ ンジャー・バンド」もそのままでは大きく外れる結果となったため、結局は片隅に置きざりにされ

たままとなっております。

　その後、計算の仕掛けが面倒だった「RCI値」による分析も何とか使える様な仕掛けは出来ましたが、結論から言うと判断ラインが決めにくく、バックテストでの判定結果

評価の決め方によって、結果が大ブレしてしまうなど、個人的な意見としてはキレを欠く指標のような感じがしてなりませんでした。

　それに比べると同じトレンドを見て結果を出しているテクニカル分析の中でも、諸先輩方の解説で最も評価の高いお勧めの方法に「MACD」がありました。

そこで勧めの「MACD」の勉強を始めることにしました。「MACD」は「RCI値」とは違い、過去の株価推移の指数移動平均を使って判断するだけあって、なんとなく合理性

と相関性が直接的にあるような感じがしましたし、仕掛けを簡単に作ることができたことが一番のメリットであったことも事実です。

「MACD」を使った分析結果のバックテストでもある程度の成果が出たので、これを利用して銘柄選定を行う仕組みを作ってみることにしました。

ただし、ここでは試行錯誤の結果から、MACDを長期は20日、短期は5日の移動平均を使い、シグナルはオーソドックスに9日で計算しています。

また、株価については、終値だけでも良いのでしょうが、終値にかなりの重心を置いた4値の平均値を用いています。（現在は、暫定的に終値での結果を表示しています。）

これも一日の値動きもある程度考慮したほうが良いのではとの思いから、根拠性もなく採用しております。（現在比較作業データ収集中です。）

しかしながら、採用時点での判定結果のバックテストは単純終値での判定結果よりも良い成績を出しましたが、以降の再テストを行っておらず、実際はなんとも言えません。

なお、シグナル交点でのトレンドを見極めさせることがとても難しく、判断回避でしのいでいるため、ケースによっては判断を見逃すケースの発生を防ぎきれておりません。

個別銘柄のテクニカル分析結果は検索しやすいものの、シグナルとの交点にある銘柄を一覧できる資料は少ないため作ってみました。

データの蓄積が少ないため、ここでは東証1部上場銘柄のうち平均的に出来高が上位の約1200銘柄を対象に、MACDシグナルと交差した銘柄を抽出しております。

　いずれにしろ、全くの素人が資料を片手に作った判定ツールに過去の実績を組み合わせて、個々の銘柄がMACDによる分析に適しているのかを同時に判断できるようにし、

さらに過去の株価推移から、交点以降そのトレンドの平均持続期間と平均変化額の算出結果を一覧表にしております。

以上のような経緯ですので、教科書通りの結果ではありませんし、未だに所々でミスが見つかったりして修正を大慌てで行っている状況です。いまだに開発途上にある状況で

すので、判定方法も仕組みを急に変えることもあるので、結果が一定なものとならない可能性もあります。

　公開データを使って株価推移を拾い出してきているため、時系列データの取得方法を最も苦労しましたが、力仕事と、日時がようやく解決してくれました。

以上述べたようにいまだに完成の域に到達しておりませんのでタイムリーに一覧表を更新できると良いのですが、手直しに時間を要したりして、なかなかそうもいかない事情

をご推察願います。

　なお、万が一このページをご覧になられる機会があった方々は間違ってもこれを鵜呑みにして投資を行わないようにお願いします。あくまでも、勉強成果の確認の場として

と自己管理を目的として、データアップをいたしております。ですから、本人ですらこれらの判定結果を参考にした投資はいたしておりませんので、念のため申し添えます。