『華緒』

菅原玲晶/作


たしかに僕は君と花火を見たはずなのに、

君の華緒が痛々しくて、

そっとくちづけた。

君が泣くから、ぼくも泣いたんだろう。

空襲みたいね

きみが囁くから、

枕は涙でびしょびしょだった。




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