さだめ

菅原玲晶/作


もし、生まれた時から定められてるとしたら、
私は貴方を愛することが決まっていたんだろう。

木漏れ日のような優しさに恵まれ、
激しいスコールのような夜も見守っていてくれた。

好きにならずにはいられなかった。

フられてようやく『愛していた』と気が付いた。

ズルい過去形。進行形のクセに。

もし、生まれた時から、星が見守っていてくれていたとしたら、
私は貴方に片思いすることも決まっていたんだろう。

それが、さだめだったのだろう。




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