BATTLE
ROYALE
〜 黒衣の太陽・外伝2 〜
しすの暗黒理力
プロローグ
五代冬哉が最初に解決した事件です。
いつかこのお話も書いてみたいものです。
01
事件前のひと時、藤田一輝が外伝に初見参です。
「黒衣」へのちょっとした伏線になっているのですが、隠している部分が多いので意味不明ですね。
02
事件への導入部です。
“帝劇”のモデルは、もちろん宝塚歌劇団です。
この回と次話は事件発生部分なので、出来るだけ丁寧に描写をしようと心掛けました。
推理の手がかりにして下さいませ。
03
お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、ジェンヌの名前には“色”を入れる事にしました。
パニックに陥った笹本香織が取った行動は『逃避』です。
彼女は、それが原因で「黒衣」本編にて命を落とす事になってしまいます。
推理の扉が開きました。
04
冬哉と真吾の競演です。
本編、外伝1とほとんど接点の無い2人だったので、書いていても楽しかったです。
冬哉のイタズラマジックは別にして、生活感が出るように下校中の一コマを書いてみたのですが、いかがでしょう?
05
前半部にある帝劇の説明は“プログラム”風にしてみました。
決まった事柄を短い文章で説明をするのは難しいなと改めて感じました。
後半は遠藤章次の性格を現すために書いたのですが、英明が狂言回しになると非常に書きやすいです(笑)
06
事件の補足説明を兼ねた回です。
凶器、そして凶器の発見された場所、死亡推定時刻、第一発見者を記載しております。
推理にお役立て下さい。
外伝1の後日壇も少し書いていますし、初登場のキャラもいます。
結構、盛り沢山なお話となりました。
07
いよいよ冬哉が動き始めます。
今回のワトソン役は英明だけでなく坂野千尋も入れてみましたが、千尋はあくまでも“おまけ”です。
章次は非常に中学生らしく、書けば書くほど(英明以上に)楽しいキャラクターになりました。
そして、死体発見現場の公園。
実は、この公園と坂は神戸に実在しまして、冬のトレーニング時によく行かされました。
持久走が苦手ではない私でも、憂鬱になるような傾斜でした
08
容疑者への取調べの様子を書いてみました。
セリフ形式にしたのは、読者の皆様が推理をしやすいようにと思ったからです。
ミスディレクションに引っかからず、この回をじっくり読んでいただければ犯人が分かるかもしれません。
09
前話の取調べをモニタしていた冬哉たち。
果たして、供述の穴を見つけることは出来たのでしょうか?
後半はいくみ様の“Artery&Vein”とのリンクです。
五代冬哉に想いを寄せる新井真里と、その妹 真季。
いくみ様と打ち合わせの上、出来るだけ矛盾のないようにしてみました。
読者サービスの回ではありませんよ(謎)
10
彼女を守ろうとする章次と、自分の役割を理解し、とっさに行動する英明を書いていると、非常に臨場感が出るような気がします。
そんな中、冬哉はある事をきっかけに、冷静且つ大胆に推理を展開しています。
脈止めのトリックは意外と簡単です。
ピンポン球のようなものを脇に挟んで少し圧迫すると手首の脈は徐々に止まります。
面白いからといって、長時間やらないで下さいね。
11
外伝1であまり出番の無かった伊達俊介ですが、今回もありませんでした(笑)
この回はなくても良いのですが、トリックに矛盾が生じないように、あるエピソードを挿入しています。
ここまでで、推理の材料は全て出揃いました。
後はじっくり料理をしてみて下さい。
12
冬哉の推理を明らかにしました。
ここから導き出される犯人は・・・。
「ザクとは違うのだよ・・・」
は、ドラマ“電車男”で、ガンダムネタを観た直後だったので、お遊びで入れてみました。
使い方を間違っているのは、ご愛嬌で(笑)
13
ついに決着です。
皆様の推理は如何だったでしょうか?
前作と違い、殺人の動機が弱いと感じる方もいらっしゃると思いますが、女性の嫉妬とショービジネスの闇の部分によって、心の闇が深いものになったと、ご理解ください。
逆に、結末は悲しい事となっております。
エピローグ
病院のシーンです。
“黒衣”に繋がる伏線(章次がラグビーを辞めた理由、担当官 朝宮みさきの名前、他)も散りばめています。
プロット版ではマジックの種明かしをするシーンを入れていたのですが、割愛しました。
マジシャンは簡単に種明かしをしてはいけないのです(笑)
Appendix
恒例となりました、黒衣の太陽 “御影英明”編です。
61話と62話の間のお話となっております。
当初は生存している誰かと遭遇する話にしようかとも思ったのですが、該当するキャラがいなかったので、石田正晴(死者)とご対面です。
普通の中学生である英明が友の死を知り、またクラスメイトの死体を目の当たりにした時にどう行動するのか。
もっと違った表現が出来たかもしれませんが、英明はこんな感じかと思いました。
「死神の花嫁」では、別の感情を持った生徒を書いていきたいと思っております。