薬の正しい飲み方2
薬を飲むときの基本的な約束事
充分な量の水分とともに
薬は十分な水(150~180cc)あるいはぬるま湯で飲んでください。
十分な水で服用すると、薬の成分が薄められて胃粘膜への刺激が少なくなります。
さらに薬の一部がのどや食道に付着して炎症を起こすのを防ぐことができます。
薬の飲み方QandAにも説明がありますので、読んでみて下さい。
剤形(薬の見た目)を変えない事
錠剤やカプセル剤が苦手な人も多いと思います。
しかし、飲みにくいからと言って、勝手に錠剤をつぶしたり、カプセルをはずしたりしないようにしてください。
錠剤やカプセルの中には特殊な作り方がなされている物もあります。
いわゆる徐放剤と呼ばれる物の多くがこれに当たります。
徐放剤は、その種類にもよりますが、表面を別の成分で薄く包む、あるいはゆっくりと溶け出す特殊な構造にするなどして、薬の吸収速度を調節しています。
勝手につぶしたり、カプセルをはずしたりすると、吸収されるべき場所で薬が吸収されなくなったり、逆に吸収速度が早くなりすぎて効果の持続時間が短くなってしまったり、さらには副作用が出やすくなったりする可能性もあります。
自己中断はしない
自分の判断だけで勝手に中止しないようにしましょう。
症状が軽くなっても、まだ病気が治りきっていないことがあります。
また、薬が合わないと思える場合であっても、他の理由で調子が悪くなっている場合も多く見られます。
自分の判断で薬を中止せず、必ず医師に相談して下さい。
薬のお裾分けは厳禁です。
薬のやりとりはしないようにしましょう。
似たような症状でも全く違う病気であることもよくあります。
また、仮に同じ病気であっても10人集まれば顔が10人異なるのと同じで薬が全く同じになるとは限りません。
「この薬はよく効くよ」と他の人にあげることは絶対にやめましょう。
薬の有効期限にも気をつけて
医学、薬学の進歩は著しく、同じ名前の商品名でも以前とは成分が異なっている場合もあります。
また、薬の成分の安定性などの面から有効期限が定められています。
有効期限が切れた物や、保管状態の良くない薬は充分な効果が期待できないばかりか副作用が出現することもあります。