美奈子のつぶやき
〜 あとがきと解説 〜


第一部 試合開始

はじめに

まずは美奈子の拙作をお読みいただいたことに、深く感謝いたします。
前作「時の彼方に」の完結後、しばらく充電させていただいたところ、再び執筆意欲が湧いてまいりましたので筆を執りました。

設定は前作4年後の2008年です。
前作の後日譚に出てまいりました革命のわずか数日前のプログラムです。
原作関係者は出ていませんが、前作関係者は登場いたします。

前作は修学旅行中の風景で始まりましたが、今回はキャラ紹介を兼ねた登校風景からのスタートにしました。
主人公の理香は友人も多い明るい少女です。
また、総統の姪という大物が登場しています。

教室風景で、引き続いてのクラスメートの紹介です。
双生児が同じクラスにいるのは不自然ですが、フィクションということでお許しください。
また、ミスマッチのようなカップルなど異様なキャラが数名・・・

目的地の無人島へ向かう船上です。
豊原町のモデルは、故大平総理大臣の出身地として知られる香川県豊浜町です。
前作の山之江市のモデルである愛媛県川之江市の東隣にあたります。
また、前作の生徒「豊浜ほのか」の姓は、豊浜町から取っています。

委員長奈緒美が感じた異変。
そして、担任も・・・

プログラムであることを事前に察知した担任は、生徒を逃がそうとしたのですが・・・
結局は自分が飛び込む羽目に。
担任と担当官には何か縁があるようです。

普通のバトロワと異なる出だしを用意してみたくて、このような形式となりました。
解っていても、兵士に囲まれてはどうにもなりません。

船底に閉じ込められた生徒たち。
催眠ガスは使いたくなかったのですが、首輪の装着時は眠っている方がよさそうなので・・・

早くも宣戦布告をした桃香。
桃香に殺意を抱いた雄三。
妙にプログラムに詳しい篤。
既に不協和音が響いています。

前作は体育館で事前相談ありでしたが、今回は原作パターンにしてみました。
書いてみると一長一短ですね。
相談なしですと、生徒同士の会話が書けないので、描写が少し不自由です。

抽選方法は、前作がビンゴマシーンでしたので、今回はルーレットにしています。
結果が平凡な「男子1番」なのは原作と同じです。
兵士たちはトトカルチョ以外の賭けもしていますが、飛び入り参加の篤に全額を持ち去られてしまいました。
そして、桃香にお似合いの仕事として選手宣誓をしてもらいました。



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