美奈子のつぶやき
〜 あとがきと解説 〜


第二部 序盤戦


理香の目から見た他の生徒の出発風景です。
当然ながらいろいろな態度の者がいます。
余裕の無い新米担当官とやかましい印藤も好対照だと思います。

理香が出発します。
待ち構えていたのは、理香に告白したい男。
いくら修羅場とはいえ、肇の告白にはオーケーできません。
逆上した肇が襲ってきていきなりのピンチ。
肇は忍びの修行をしているので、足も速いですし、それなりに強いのです。

辛うじて救われた理香。
仲間もできて一安心でしょうか。

奈央の正体は、言うまでもなく前作の生存者である佐々木はる奈の妹。
姉とは違って小心者です。
充分警戒しているつもりでしたが、上は盲点。
やる気の者ではなくて幸運だったといえましょう。

10

修行を強制されているうちに心が歪んでしまった肇。
楽しみながらの修行として妙な方法を開発(?)しました。
ますます女の子に嫌われてしまう結果になることは予想していなかったのでしょう。

勿論、人に忍び寄るのも得意ですが、思わぬ伏兵に・・・
どうやら奈央は命拾いをしたようです。

11

カップル物語です。
オリバトにはいろいろなカップルが登場します。
心中したり、仲良くジェノ化したり、会えないままで散ってしまったり・・・
この場合は、自分の家系を守るために彼女を殺そうとする男です。
彼女は彼の意図が理解できずにただ呆然としています。

12

あまりに勝手な彼氏の主張についにキレてしまったひとみ。
ひとみにとっては悪夢としかいえないでしょう。

現れた賢一の主張も勝手なもの。
両者の武器の差がそのまま結果にでたようです。

13

他の方のオリバトを読んでいて浮かんだネタです。勿論、パクリという意味ではありません。
あたしの描いた地図では、有刺鉄線はかなりエリア内に入ってますが、実際は少し入っている程度に解釈してください。
処刑の基準はあくまでもエリアの方なのです。
政府も故意に会場のアクセントとして考えているのかもしれません。

ここに潜むことを考え付いた本人も自信満々だったのですが、レーダーなどという支給品があったとは・・・

14

双生児の川崎姉妹です。
明るくて社交的な愛夢は、暗い来夢が自分を妬んでいることを自覚していなかったわけです。
むしろ、クラスに血縁者がいたことを幸せに感じてしまいました。
突如、首を絞められてびっくりですが最早手遅れ。

そして、何故か自分が2人に・・・
理解できないあたりは、少々能天気かも。

15

一方の来夢。
短時間で愛夢に復讐する策略を完成させるとはなかなかのものです。
ここまでは、作戦通りですが・・・

愛夢を死なせないために安全な場所を用意し、飲料水や食料を入れておくなど、まさに用意周到です。
暗躍が期待できそうなところです。

16

恵梨を同伴して廃屋に潜んだ理香。
支給品は2人ともハズレで、身を守るのも容易ではない状況です。

訪れたのは、宗教家の千秋。
戦闘力自体は低いキャラなのですが、信仰に裏打ちされた躊躇のなさは案外強力な武器になります。
しかし、戦い方を知らない上に無用心。
あっさりと理香に撃退されてしまいました。

17

自慢の怪力を持て余し気味の哲也。
確かに腕力のみでは自分をアピールするのは難しい世の中です。
作法を苦にしなければ、相撲や柔道に生かせそうですが、それもダメ。
欲求不満の捌け口に、プログラムは適切かもしれません(殴)

普通のお嬢様だと思って襲った相手は意外な強敵。
出発前の桃香の態度を見れば、只者ではないと予想できるはずなのですが、どうにも考えが甘いようです。
結局は桃香の策に嵌って宙を舞ってしまいました。

18

いまどき珍しいかもしれない純真さを持つ香菜子。
感謝を忘れず、人を疑わない性格は祖父母の教育の賜物。
しかしプログラムでは、この性格はマイナスに作用します。
死出の旅路の途中でも、感謝の心を忘れないのは見上げたものですが・・・

一方の転校生。
なにやら事情があってジェノを志しているようです。
彼の背景などは後に語ることと致します。



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