美奈子のひとりごと
〜 あとがきと解説 〜


おわりに

結局、約1年で本作を書き上げることが出来ました。
原案よりも、かなり内容が濃くなったと自負しています。
ひとえに応援してくださったみなさまのおかげだと感謝しております。

執筆にあたりまして、こだわった点が2つあります。
1つは、1話ごとの主人公を決めておいて視点を固定すること。
もう1つは、1話ごとの現在時点において時間前後をさせないこと。
です。原作もそうなっているのですが、大体は守れたと思っています。
また、出来るだけ多くの生徒に主役の機会を与えることとし、31人を主役にすることが出来ました。

戦闘シーンが淋しいというイメージをお持ちの方も多いと思います。
これは、あたしの考え方の問題です。
あたしはバトロワを戦いのドラマでなく、人間ドラマだと考えています。
バトルシーンは決して主役にはなりえず、一人一人の背景とか心理とかが主役だと思ってます。
武器が乏しく、ズッコケアイテムが多いのもこのためです。
従って、他のオリバトと少しタッチが異なるかと思います。

また、章立てが他のオリバトや原作と異なっているのもあたしのこだわりです。
「試合開始」「中盤戦」と日本語で来ていて、途中から「フィニッシュ」「エピローグ」と外国語になるのが不満だったのです。
従って、「大団円」「後日譚」等と日本語で通してみました。
違和感を感じた方にはお詫びしますが、ご理解いただきますよう。

また生存者のうちの1人は、当初は全く予定していなかった人物で、読者の方の応援によって生き残りました。
そのような点で、この作品はあたし1人ではなく皆様のご協力のおかげで成長していったと考えております。

最後に、このような駄作にお付き合いいただきましたことに改めて感謝の意を表し、また乱文乱筆をお詫びしつつ筆を置く事と致します。

平成15年2月28日 松風美奈子 記す

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