しすの暗黒理力
〜 あとがきと解説 〜
第一部 試合開始
前口上
そもそもの始まりは「優勝者は生活を保障されて何をするだろう?」という疑問から生まれた作品です。
川田章吾のように反攻をしようとするのか。あるいは転校した後、人目に触れないようにして余生を送るのか。それとも・・・。
そこにミステリーの要素を加える事が出来ればという事でスタートしました。
YAN会長のようにメッセージ性も何もない全くの素人作品ですので、皆様の時間をつぶす際にでも目にしていただければと思います。
尚、私の作品は皆様に簡単にご想像をしていただけるように原作をモチーフにした話や設定を各所に入れております。
場合によりましては不愉快になる方がいらっしゃるかもしれませんがご容赦ください。
プロローグ
いきなりの第一の謎を提示しました。全く作品に関係があるとは思えない少年と8年後(暦の上では7年後)のプログラム実行についての伝達シーンです。伏線も少し張っています。
0
ここからサブタイトルがついています。すべて曲名になっておりますが曲の内容と一致する話も作るつもりでいますので興味のある方は探してみてください。
生徒の紹介をすべき話ですが、細かい設定が決まっていない人物もいるため名前が出ない者もいます。ですから他のオリジナルBR作品よりも短いお話になっています。
逆に隣のクラスの西川兵吾が出てきますが、彼は殺されるためだけに生み出されたキャラクターです。
そして彼が殺される事によってある人物の凄さを演出する事が出来ました。ありがとう、西川君。
1
目覚めとプログラム担当官の登場シーンです。あえて選手拉致のシーンは省きました。担当官の名前を見てニヤリとされた方もいらっしゃる事でしょう。
ここで原作と若干のリンクするシーンも登場します。ついでに小野田進のセリフは映画版の千草貴子と同じものです。
2
お決まりの「担当官への反抗」ですが、担当官は殺人を犯しません。担当官の武器は当然「ヨーヨー」です。(笑)
この時点で遠藤章次は殺人鬼になる予定でした。
3
ルールの説明と出発のシーンです。支給されるものに懐中電灯を入れませんでした。原作に沿う為です。最初に出発する人物が若松早智子になっているのには理由があります。それが明かされるのはもう少し後です。
宣誓させたのは私が中学2年生の時、担任が「読むよりも書く、書くよりも呼ぶ」とよく言っていた事を皮肉ってみました。五感のうちの三感を使う事によって、より頭に残るそうです。
そして集合場所の暗号ですが手話を使ってみました。黒田亜季グループのモデルになった方々が実際に使えたのです。よく授業中に解答を教えていただきました。(笑)
4
五代冬哉とヒロイン沢渡雪菜の出発です。この二人を同時に出発させたいという事もあり、原作のようにいきなり入り口で倒されている生徒を出しました。遠藤章次のこの行動で彼を殺人鬼に出来なくなってしまいました。
防衛軍の兵士が装備しているマシンガンはH&K MP−5Kクルツです。この銃だけがH&K社製では成功を収めていると思われます。
5
自意識と被害妄想が過剰な小野田進。彼のその負のパワーは正にダークフォースです。今はそよ風のようなものですが、きっかけ次第では大きな台風になるでしょう。彼に支給された武器はスリングショットです。ゴム弾と金属弾では威力が違いますが当ればケガを免れません。
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遠藤章次の追った傷は彼をかなり不利な状況に追い込んでいます。肋骨を骨折すると息をするだけでつらいのです。(経験者です)彼にしてみればUZIの様な「当たり」の武器はありがた迷惑かもしれません。
そしてプログラム担当官から衝撃の告白です。
(一話目と同じヒキになっているのは私が未熟だからです。(汗))
7
伊達俊介と結城真吾の出発です。二人は朝宮みさきを知っているようです。
プログラム担当官と生徒が教室で戦うと面白いかなという発想からこのお話を作りました。真吾をみさきと戦わせるためには最終出発者にする必要があり、必然的に女子22番の若松早智子が最初の出発者になったのです。(笑)
8
カツアゲをされていた少年が不良を殺害する。いじめられっこには夢の様なシチュエーションでしょう。ここに銃オタクというエッセンスを加えると「プログラム」では優勝候補になり得るのではないでしょうか?
殺された神崎秀昭が意味不明の言葉を口走りますが、危機的状況に置かれると人間はこの様な行動を取るようです。
木下国平の銃、Cz75初期型は東側最高のハンドガンの一つです。
9
謎に包まれた人物「ハンター」の登場です。この人物は誰なのか。名簿とにらめっこをして頂くのが私の狙いです。人物の書き分けが出来ない分、読んで下さる方々にこういった事で登場人物の名前を覚えて戴こうと思ったのです。
M64手榴弾は、一個でも効果的に使えば多人数を倒せるそうです。しかし、このような状況であれば2,3人が限界のようですね。
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取り立てて秀でた所のない、いわゆる普通の女の子がプログラムに放り込まれたら・・・。玉置郁世はそれを演じたキャラクターです。逆に彼女を殺してしまった北川美恵は柔道の心得がありながら恐怖心に勝てませんでした。二人の対比はいかがでしょう? 最後に登場した中尾美鶴の戦う理由は後のお話で・・・。
11
斉藤清実は仲間以外を信じず、小田雅代は顔見知りを信用しています。どちらが正しいのかは私にもよく分かりません。ですが彼女たちはそのために窮地に陥ります。殺人を犯しても罪に問われないとはいえ、実際に行動する事は容易ではないでしょう。その点を突いてくる石田正晴は嫌なヤツです。
清実に支給された「ブルドック」という銃はあまり有名ではありません。その理由は後の話で明らかになっていきます。
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不良男子のボス藤田一輝の登場です。彼は部下にも恐れられる様な人物の為、見つかれば間違いなく襲われます。ですがその実態は結構ギャグのセンスもある好青年です。彼が主役の回は一人称の形式にする予定です。
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10話で死んだ玉置郁世に勝るとも劣らないほど普通の少女、谷村理恵子の登場です。彼女はいわゆる「便利キャラ」として最後まで置いておこうかと思ったのですが、一輝のキャラを際立たせるために登場してもらいました。川田に会えなかった秋也&典子といったイメージです。彼女が持っているハーモニカは実在するものです。音色が素敵なので機会があれば是非お聴きください。
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いよいよ主人公(?)の登場です。もし結城真吾ほどの頭脳と体術があれば、普通にやっても余裕で優勝でしょう。ですが彼は謎の行動を取っています。彼に会ったおかげで一輝も行動理由が出来たようです。
この辺りから少年○ャ○プの様なもったいつけたヒキになっています。(笑)
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第一回目の放送です。朝宮のセリフはどこかで見たものを引用いたしました。
この時点で8人死亡という数字が多いのか少ないのか作者には判りませんが、選手からすれば脅威的な数字に違いありません。
一輝の疑問は必然的なものです。しかし、この時点で真吾を容疑者から外すのは危険だと思うのですが・・・。