しすの暗黒理力
〜 あとがきと解説 〜


第二部 序盤戦

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 放送後の「本部」の様子です。防衛軍軍服の男、黒服の男とも名前が出てきました。叩上げとエリート、水と油の関係ですね。
 朝宮みさきの過去についても少しだけ紹介しました。

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 もはや悪の女王と化した中尾美鶴が再登場です。今度は親友さえその手にかけます。支給された刃物で大活躍ですが、やはり銃にはかなわないという事です。小野田進も清実から銃を奪っていきました。乱戦を案じさせるヒキとなっております。

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 女子不良のカリスマ竹内潤子の登場です。彼女が心酔している黒幕の存在も明らかになりました。暗号について、勘の良い方はその意味にもうお気づきでしょう。
 こんな潤子に最悪の場面で出会ってしまった安田順こそ不運です。そういえば学校のトイレで大便をしようというキャンペーンがあったと思いますがどうなったのでしょう?
 ここで登場したスパス12は映画版の川田が持っている武器です。オートでも撃てる恐ろしいショットガンですが、意外と普及してはいないようです。

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 武器を奪われた相沢と、オタク系の福田拓史のお話です。訓練を受けていない人物はどうしてもゲーム感覚になるようです。
 東田尚子は女王の風格があるようですが、家庭的な一面を出して男心をくすぐります。(笑)
 コーヒーを煎れる描写は、私が行く喫茶店でマスターに聞いたものです。水出しコーヒーは目が覚めるほどおいしいです。

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 この話から時間を逆行させてしまいました。どうしても同時刻に起こった事を表現できなかったためです。
 五代冬哉はもっとアクの強いキャラクターにするはずだったのですが、作者の表現力が稚拙なためカルイ男になっています。(汗)

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 手話グループの登場です。彼女たちはさらに点字の読み書きを身に付けています。特定多数の人間が集まるためにはこのような手段しかありません。彼女たちのモデルになった友人も授業中に手話で答えを教えあっていました。
 彼女たちは原作の灯台グループを元にしています。そして榊祐子となるべき人間が横山千佳子なのです。

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 前話から引き続いて手話グループです。一人だけ別グループの千佳子が火種となりそうです。彼女の目的は姉妹である純子に会う事ですがそれを第一にするあまり、手話グループでは浮いてしまいます。プログラムではそれが命取りになります。

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 少しの勘違い、少しの行き違い。普段なら笑って許せる事でもプログラム中では殺人のきっかけになってしまいます。
 純子と千佳子の再会、知佳の雪菜に対する嫉妬がそのきっかけになりそうです。横山シスターズは双子にする予定でしたが、あまりに普通なのでその設定を変えました。

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 食事はいつの時にも大事なものです。生命を維持するものなのですから。
 原作ではパンという事になっていましたが軍用のレーションを支給してみました。実際私も口にしたことがあるのですが、Cレーションの場合重さや栄養についてまで計算されているようでした。
 冬哉のマジックシーンや最後の一文など気に入っております。

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 ある人物の独り言。かなりの知能犯である模様。こんな人物を野放しにしてはいけません。
 この技法はマジックにも存在するのです。ミスディレクションを巧みに使っているこの人物の正体はいずれ出てきます。

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 章次のような気持ちになる人間もいてよいのではないかと思い、殺人鬼にする設定を取り外しました。その変わりに章次も手話や点字が解かるようにしてみました。冬哉と雪菜に会わせるためです。
 観月のように他人に頼って生きていこうとする人間は、孤独になるとどうなるのかを考えて書いてみました。
 章次が説明しているようにUZIはグリップ部分にもセーフティーがあります。説明書を読んでいない人間は銃を奪えたとしても観月のような目に会うでしょう。

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 脱出法を知っていそうな人物の登場です。舞台を病院にしたのは電源の為です。どうしても非常電源とパソコンが必要だったのです。
 そして支給武器の定番「簡易レーダー」も出しました。この機能についてはかなり悩んだのですが、とりあえず成り行きに任せる方向で達也に持たせました。実はもう一つ隠された機能があるのですが後のお楽しみという事で。
 そしてここでも原作とリンクをさせました。誰かはもうお分かりですよね。

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 この話に出てくる非常回線ですが現在の工事現場には無いそうです。携帯電話がある今、このようなものは不要だそうです。
 そして真吾と俊介が再会します。どちらも心強い人物と会えたことになります。

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 恐怖のあまり達也を撃ってしまった尚子ですが、普通の人なら撃ってしまうでしょう。
 尚子を慰めるために妙な事を言う真吾。君は○八先生ですか?
 私がパソコン売り場に行った時に無意識にとった行動を拓史にさせてみました。こういう経験のある方もいるのではないでしょうか?

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 序盤戦で一番思い入れのある話です。
 某クイズ番組を見ていて思いついたのですが命が懸かると途端に緊張感を増しますね。よろしければ一緒に答えを考えてみてください。
 首輪の爆発については一考察がありますので、またご紹介出来ればと思います。

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 前半部は30話の続きですが、そこからどんでん返しをご用意しました。
 達也は結構お気に入りのキャラクターでした。最後に27話で出てきた原作の登場人物を出してみました。台詞回しは彼を意識して書いています。

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 真吾と俊介の苦悩を描きました。特に真吾は間接的にとはいえ2人の命を奪ってしまいます。通常ニトロなどの爆発物は反応試験を行ってから使うべきなのです。
 その代わりといっては何ですが俊介と尚子を逃がすために囮になります。この選択が正しいのかどうかは作者にも判りません。(笑)

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 真吾VS小野田進、真吾VS中尾美鶴の二本立てです。
 「特別付録」の登場が少し早いかとも思ったのですが、序盤戦の最後という事で大盤振る舞いです。
 真吾と美鶴の関係はこれからの展開にも少し関係してきます。それにもう一人絡んでくる予定ですが、私の表現力では真意が伝わらないような気がしております。(汗)



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