BATTLE
ROYALE
〜 誓いの空 〜
あとがき
皆様、この度は私、杉琴。のオリバト3作目「誓いの空」を最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
少々時間はかかりましたが(本来は去年のうちに完結する予定でした)、こうして無事完結させることが出来ました。
これも全てこれまで応援して下さった皆様のおかげだと思っております。
今回は私にとって初めての要素がかなり強い話でした。
まず、今回はバトルロワイアルの要素だけでなく、青春の部分を更に強調しようというコンセプトで書き始めたのですが、まずこれが初めての試みでしたので、大変苦労しました。
また、過去の私の中学時代のクラスメイトたちをモデルに、話を書かせていただきましたが、これも初めての経験でした。
これまで、自分の中では決まった主人公を置いてこなかった私ですが(それでも1作目は高円寺紀世彦、2作目は姫野勇樹が主人公にしか見えません)、今回は明確な主人公を置いています。
それがエピローグでもメインとなった能代直樹です。
しかし彼は非常に斜に構えたタイプで、主人公として動かしづらく、傍目に大谷俊希のほうが主人公に見えてしまうかもしれません。
これも、初めて能代直樹のようなタイプを主人公としたがゆえの結果でしょうか。
なお、大谷俊希に関しては私の中学時代の話などから持ってきたものもあります。
草川麻里の存在や山吹志枝との関係などがそうです。
それが大谷俊希が主人公でもないのに目立ちすぎる結果になった原因だと思います。こればかりは反省しています。
少しばかり、生き残った5人について書きます。
石城竜弘は、中学時代の体育委員長がモデルです。
本物はもっと不良っぽく、荒っぽい人物でしたが、非常に気のいい人物でした。
今作では俊希や麻里、直樹に隠れてしまってあまり活躍の場を与えられなかったのがちょっと残念です。
大谷俊希は、設定にかなり中学時代の私が入っています。
もっとも、私自身は俊希ほどカッコいい男ではありませんでした(笑)
そのためか、非常に愛着のあるキャラクターです。本当は最後の最後で死なせるかどうか迷いましたが、結局生かしました。
その結果が皆様に良い方に受け止めてもらえれば幸いです。
草川麻里は、私の中学3年の時のクラスメイトをモデルとしています。
本物はもっと世間知らずな子でした。だんだん原作の典子みたいになっているような気がしてきていましたが、どうでしょうか?
最後は俊希が死ぬと彼女にとってはバッドエンドのような気がしたので、グッドエンドを迎えさせるためにも俊希を生かしました。
そういう意味で、俊希の生死を左右した存在です(笑)
能代直樹は、主人公です。
彼は中学時代の部活仲間をモデルとしています。非常にクールで冷静な人物でした。
最後のエピローグで、直樹のキャラクターを少し崩したのは、本物の涙や悲しみの感情を見たことがなかった、ということもあって直樹にそんな姿をしてもらいました。
松谷沙耶は、中学時代の女友達(といえるかは少し微妙。腐れ縁とも言う)がモデルです。
他人に対して何やかや言って結構面倒見の良い、そんな人でした。
正直沙耶は、残したのは失敗だったかな、と思っています。脱出組との合流以降、活躍がなかったので…。
最初は死ぬ予定だったのを生かしましたが、最初の予定の方が彼女らしい活躍がさせられたような気がします。
他のキャラクターに関してはここでは割愛させていただきます。
次回作に関しては、もう一つぐらい書いて、それで終わりにしようか、と考えております。
次回も掲載が可能でしたら、落ち着き次第執筆していきたいと思っています。
そして最後に、この作品に最後までお付き合いいただきました皆様に、心から感謝している次第であります。
ここに改めて感謝の意を表し、あとがきを終わろうと思います。
1年余りもの間、本当にありがとうございました。
2006年8月13日 BATTLE ROYALE〜誓いの空〜 作者:杉琴。