わたしたちの体の中には「つぼ」と呼ばれるところがいくつかあり、ここが急所であるという
事はよく知られています。ところで「つぼ」とは一体何でしょう ? 当院では「つぼ」を次のよ
うに考えて治療に応用しています。
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「つぼ」の意義
つぼ とは昔の東海道の関所のようなものと考えられます。血液リンパ、神経、筋肉の腱
などがここを通ります。健康ならばこの関所は広々として通るのは簡単ですが、ここがいろ
いろな事情で狭くなってきますと大変です。 丁度高速道路の出口の料金所が少なくなる
と車が溢れ出して渋滞することと同じような状態です。
体の中でこの様な状態が発生しますと、血液、リンパの流れが阻害され筋肉への栄養
補給も悪くなります。内臓にも悪影響がでてきます。そのような状態になりますと、人体の
調整システムが働き血圧を上げたり、 循環機能を高めたりして大切な血液リンパ液など
を体の隅々まで送りこもうとします。そしてこのような状態が、長期間続きますといろいろな
障害が出やすくなります。
このように「つぼ」は非常に重要な人体の中の関所でこの場所の狭窄は早急に改善す
ること大切です。またこの場所の狭窄を直すことによる治療効果にもすばらしいものがあり
ます。
重要な「つぼ」
私たちの体の中にはたくさんのつぼが分泌しています。その中でも特に重要なつぼは、手
首・足首・肘関節・膝関節・股関節などの関節の周囲に集中しています。何故でしょうか?
私たちがスムースに体を動かすためには関節の動きが大変重要です。関節に不都合が生
じると体の動きが悪くなります。そして当然、関節の中にも沢山のリンパ液が流れています。
ただし関節は複雑な構造をしているためその中を通る血液、リンパ液は体のほかの場所に
比べて流れが阻害されやすいのです。
体全体に血液、リンパをスムースに循環させるためには関節部分すなわち
体の関所部分の狭窄を防ぐことが重要なポイントになります。そしてここが
まさに「つぼ」といえるのです。
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