BATTLE ROYALE 2
The Final Game



       [ 第七部 / 中盤戦(後編) ] Now some students remaining...

          < 31 > 混乱


  ――ばん!
  ――ぱん!
  多少寂れてはいても、普段ならば人の出入りもあるだろう商店街の小さな薬局に、二発の乾いた銃声が響いた。
  一方は、南由香利が太田芳明に向けて撃った、一発だ。
  そしてもちろん、もう一方は、太田芳明が南由香利を撃った、シグ・ザウエルの銃声である。
  この、誰も予想し得なかった事態に、そこに居合わせた大方の人間は――本当に、ほぼ大半の人間は――恐慌状態に陥っていた。

  杉山貴志が、叫んだ。
 「み、南ぃっ! 太田ぁ! てめぇ、何てことしやがるんだ!?」
  貴志は、今にも芳明に襲い掛からんとする勢いだ。
  芳明の握っていたシグ・ザウエルが、今度は貴志の足元に転がっていた。
  貴志は、そのシグ・ザウエルを拾い上げ、指を吹き飛ばされてふらふらとドアにもたれかかった芳明に向けた――さも当然のように。
  黒澤健司は、目を細め、じっとその銃口の先端を見つめていた。
  微かだが――冷静に観察していれば、その銃口はわずかに左右に震えていることが確認できたはずだった。
  そして、もちろん、健司はそれに気付いていた。
 「チクショウ! 南さんを殺しやがって! てめぇなんか、仲間にしなきゃよかったぜ、クソ!」
  貴志が、怒鳴った。
  その言葉に、芳明が顔を歪める。
  指を吹き飛ばされた痛みのせいだけではない要素が、その表情には含まれていた。
 「俺は――俺は、こいつが来なきゃ――こいつのせいだ、何もかも! チクショウ!」
  そう吐き捨てると、芳明は、どんと奈津子を突き飛ばした。
 「あっ・・・・・・」
  短い悲鳴を上げ、奈津子が床に倒れ込んだ。
  芳明の指先から出た血が、奈津子のセーラー服を赤く染色していた。
  ほら、見てみろよ。赤いセーラー服だぜ? どこの学校の奴だ、おい?

  それで、とにかく、奈津子は、芳明から解放された。
 「奈津子っ!」
  貴志が叫び、奈津子を助け起こす。
  その隙に、芳明は薬局のドアを蹴破って、表に飛び出していた。
  今まで芳明の立っていた場所の下に、赤い水溜りができている――芳明の血だった、もちろんのことながら。
 「逃がすか、クソッ!」
  貴志が芳明を追いかけようと立ち上がったとき、突然その肩を掴まれた。
  健司だった。
  言った、冷静な声で。
 「追ってどうする? 太田を殺すつもりか?」
 「知るかっ! あんなやつ、チクショウ! 南さんを殺しやがったんだ! 死んで当然だろ!」
 「――杉山、それ、本気で言ってるのか?」
  当たり前だろ、と言おうとして、貴志は、はっと息を呑んだ。
  健司の表情が、すうっと冷たいものになっていたので。
  健司のそんな表情を、貴志は今まで一度も見たことがなかったので。
  そして、今までただ置いてあるだけだった健司の手が、恐ろしい力で貴志の肩を掴み上げた。
 「!」
  貴志は、驚愕した。
  自分よりも小さい相手(貴志は178cmで、健司は165cmだ)に、片手一本で押さえ込まれてしまったこともそうだったし、それになにより、健司が怒っているということが分かったからだった。
  貴志は、言った。
 「い、痛ぇよ。離してくれ、黒澤・・・・・・」
  それで、健司は、貴志の肩から手を離した。
  何十キロという重りがふっと退いたように、貴志の肩が軽くなった。
  健司が、貴志を睨みつけながら、言った。
 「おまえが怒るのも分からないでもない。だが、もしそれでもおまえが行くと言うんなら――」
  健司が、一歩うしろに下がった。
  貴志は思わず、ごくりと唾を飲み込んだ。
  健司の手に、キャリコが握られていた――100発の22口径ロング・ライフル弾をフル・オートで撃ち出すバケモノだ。
  健司が言った。
 「――俺が、行かせない。どんな手段を使ってもだ」
  その口調には、有無を言わせない響きがあった。
  貴志が口を閉じていると、健司がちょっと肩をすくめた。
  言った。
 「それに、あいつは――太田は、自分の目的のために人を殺せる奴じゃない」
  貴志は思わず、眉をひそめた。
 「だがしかし、現に南さんを――」
 「南を? 殺したってのか、太田が? ふん」
  健司は挑発的に言うと、カウンターにもたれかかって目を閉じている由香利の前にしゃがみこんだ。
  そして――右手で、由香利の頬をぺちぺちと叩いた。
  決して弱くはなかったが、しかしそれでも、健司なりに気を使っているようだった。
 「ん・・・・・・」
  由香利が、うめいた。
  奈津子が目を見開いて、貴志を見上げる。
  貴志もまた、目を見開いていた。
  そして――気付いた、由香利が死んでいないということに。
  思った。
  ああ――俺はなんて間抜けんだ、チクショウ!
  ええ、そりゃあ間抜けですよ、ご主人様。タイツを頭からかぶったときと同じくらい。
  すっかり忘れてたぜ、クソ!

  そして、由香利は、ゆっくりと目を開いた。
  きょとんとした表情でしばらくあたりを見まわしていたが、急に奈津子が泣きついてきたので、びっくりしたような表情になった。
  そんな由香利に、健司が笑いかけた。
  とても優しい、微笑だった(そして、それを健司が見せることは珍しいことだった、とても)。
  言った。
 「あいつに感謝するんだな。南に防弾チョッキを着せようって言い出したのは、あいつなんだからな」
  そう――由香利は、防弾チョッキを着ていたのだった。
  貴志はもうすっかり忘れていたが――実際、由香利自身もそうだったかもしれない――三村慶吾が提案したのだ。
 『それは南サンに着ていてもらおうと思うんだけど、どうかな?』
  まったく、いま思えば、それはとてつもなく正しい判断だったと言えよう。
  そのときは、ただ女の子である由香利が万が一狙われたときのため、という感じだったのだろうが。
  まあ、とにかく、理由はどうあれ、その防弾チョッキのおかげで助かったのだった、由香利は。
  由香利のセーラー服の胸のあたりには、小さな焼け焦げたあとのような穴が空いていた。
  そして、その下に着ていた防弾チョッキの方には、真っ黒に焦げた9ミリショートの弾頭が、めり込んでいた。
  防弾チョッキと言っても、もちろん万能ではない。
  それは、弾丸が貫通しないというだけで、超高速で撃ち出された弾丸の衝撃力は、ほとんどそのまま身体に伝わってしまうのである。
  それだから、由香利の肋骨にはヒビが入っているか、ひょっとしたら折れていたりするのかもしれないが、とにかく、命に関わるほどのことではない。
  考えて見てくださいよ、心臓を撃ち抜かれるのと、肋骨を砕かれるの、どっちがいいか? 決まってるじゃないですか、そんなの。

 「ううっ。よかった、よかったよぉ・・・・・・。由香利ちゃん、死んじゃったら――あたしなんかのために――どうしようって――」
  奈津子が涙をボロボロこぼしながら、由香利に抱きついたまま呟いた。
  それで、由香利は、慌ててあたりを見まわした。
  銃弾がめり込んでいるあたり――肋骨がぎりっと痛んで、由香利は思わずいうめいた。
  ほらほら、動いちゃダメですよ、あなた、肋骨にヒビ入ってるんですよ? 自覚してるでしょ、もう。
  だが、まあ、とにかく、それよりも――
 「お、太田くんは?」
  由香利は、健司の瞳を見ながら、訊いた。
  ちょっとばかり――睨むような目つきになってしまったかもしれないけれど、でも、仕方がない、それは。
  健司は、ただ由香利の前に、人差し指を一本立てて見せた。
  Vサインの、中指も折り曲げたやつだ。
  言った。
 「余計なことは考えるな。とにかく、今は、寝ておくんだ。体力を蓄えろ。下手に動くと、身体に障るぞ?」
  そして、ちらっと床に目を落とした。
  そこには、芳明の血痕が、まだ半熟卵のようにとろとろした感じの状態のまま残っていた。
  健司は、由香利に気付かれないように、それを靴の裏で踏み消した。
  続けた。
 「太田は、俺がなんとかする。だから安心して、今はとにかく自分のことだけを考えろ。いいな?」
  健司の言葉に、由香利は仕方なしに頷いた。
  胸が痛くて、とても激しい運動ができる状態だとは思えなかった、自分でも。
  しかし、すぐに尋ねた。
 「黒澤くん――あなたは、どうするの?」
 「言ったろ? 俺は、太田をなんとかすると。ちょっとのあいだ、留守番しててくれ、杉山とな」
  そう言って立ち上がると、健司は貴志の方に向き直った。
  言った。
  貴志にしか聞こえないくらいの小さな声で。
 「太田は――あいつは南が防弾チョッキを着ていることを覚えていたはずだ。稲山が腕を掴まなくても、南の胸を狙ったろう」
 「し、しかし――」
 「俺だったらあんなまどろっこしいことはしない。稲山をおびき出して2人きりになったところで、殺す。あいつはそうしなかった」
 「あ・・・・・・」
 「つまり、あいつはそこまでお人好しってことだ。そんな奴を、杉山――おまえ、殺せるのか?」
 「・・・・・・」
  貴志は、言葉に詰まった。
  そこまで頭が回らなかった自分の愚鈍さに腹が立ったし、なにより、一度でも本気で芳明を殺そうとした自分に怒りを覚えた。
  俺は――本気であいつのことを――
  貴志は、たった数分前まで芳明が握っていたシグ・ザウエルを、ぎゅっと握り締めた。
  手の平に、グリップの跡がはっきりとついた。

 「それと――」
  健司は、由香利の側に座り込んでいる奈津子に声をかけた。
 「太田は、たぶん、真相を知っている。稲山が逃げたんじゃないなんてことは、とっくに承知していたはずだ」
  それを聞いて、奈津子は、目を丸くした。
  聞いた。
 「どう言うことなの、それは?」
 「さぁな。ただこれだけは言える。太田はおまえに感謝している。いや、していた。ちょっと前まで――内村が殺される前までな」
 「感謝・・・・・・?」
 「あいつは、ちょっと八つ当りをしただけさ。もしくは嫉妬か。――とにかく、あんたら2人を見て、哀しくなったんだろうよ、仲良しこよしでな。だから、頭では分かっていたのに、『あのとき稲山が助けてくれていれば』って感情が増幅されたんだろう――内村が殺されてしまったから」
 「あ・・・・・・」
  健司の言葉は、奈津子に大きなショックを与えた。
  あの、ビルなどを壊す大きなクレーンが吊った鉄球で、思いきり叩き潰されたくらいの。
  そして、それは、貴志もまた同じだった。
  再開できた喜びでそんなことは気付きもしなかったが――芳明と真由美は、もうこんな風に再会を喜び合うことすらできないのだ、例えこのクソゲームの中であっても。
  不意に、よみがえる。
  古い中学校の教室に響いた、一発の銃声。
  内村真由美が崩れ落ちていく姿――それを愕然と見つめる、芳明。
  ああ――思った。
  なんて自分たちはバカだったのだろう――もし立場が逆だったら、芳明と同じ事をしていたかもしれないのに。

 「さて、俺はちょっと出かけてくるが――さすがに怪我人2人残してくってのはな・・・・・・」
 「ちょっと待って」
  そう言った健司を、奈津子が呼びとめた。
  健司が、「ん?」と首を傾げる。
 「お願いよ――あたしも連れてって。あたしの口から、はっきりと誤解を解きたいのよ」
  奈津子が言うと、健司はまた、いつも通りの冷たい瞳に戻っていた。
  少し怖いが、クールで、ちょっと女子の間で人気のある、いつもの黒澤健司の瞳に。
  健司は、言った。
 「それはちょっと、都合が良過ぎるってもんだ。それは、太田にではなく、内村に言うべき言葉だ。太田に言っても意味がない」
 「で、でも――」
 「せっかく会えたのにまた離れ離れになることはないだろ? それなら、あんたにここを教えてくれた三村の立場はどうなる?」
 「う・・・・・・」
  奈津子は、黙ってしまった。
  反論できなかった。
  健司は、続けた。
 「後悔してるか? もっと前に――平和なときに、自分から内村に謝っときゃよかったってな」
  奈津子が、俯いた。
 「して――るわ」
  呟いた。
  それを聞いて、健司は、頷いた。
 「それならいい。俺が、おまえの気持ちを、太田に伝えておいてやる。今は、自分の大切な人を護ってやることを考えな」
  そう言って、ちらっと貴志に視線を移した。
  そして、続けた。
 「そのための道具は、作っておいた。こんなことになるとは予想しなかったがな。とにかく、稲山が割った薬品棚を見ろ」
  健司が言ったので、3人は奈津子が芳明ともめ合ったときに割ってしまった薬品棚を、見た。
 「正直、ひやっとしたぜ。あの中の薬品が落ちてたら、俺たち全員、跡形もなかった」
  健司が言ったので、3人は健司の方に視線を戻した。
 「どういうことだ?」
  貴志が聞くと、健司が肩をすくめた。
  言った。
 「まぁ念のためな。あそこの棚の中に、ドリンクの瓶がある。ただのビタミン剤の容器だが――中身は違う」
 「中身?」
 「ああ。ちょっと俺が別のもんを入れ替えておいた。強力なやつをな。危なくなったら、それを使え」
 「使えって――どうやってだ?」
 「襲ってきた相手に向かって投げるか、とにかく、衝撃を与えると爆発する。まぁ、雷管のいらない爆弾みたいなもんだ」
  健司の言葉に、3人はぎょっとした表情になった。
  そんなことはお構いなしに、健司は、続けた。
 「ただ量がちょっと多過ぎてな。あまり至近距離では使うな。本当に危なくなったときに、使うんだ。いいな?」
  健司がちらっと、貴志を見た。
  貴志は、微かに頷いた。
 「よし、太田のことは俺に任せろ。すぐ、戻ってくる。手土産に、三村のやつを連れて帰ってくるかもしれないぜ?」
  にやっと笑いながら由香利を見て、しかしすぐにキャリコを右手に握りなおすと、さっと身を翻して芳明が壊した薬局のドアから走って外に出ていってしまった。

  ザーザーと音を立てて雨が降りしきる中、時折、ピカッという稲妻があたりを照らし出す。
  3人はしばらく呆然としていたが、貴志がはっと我に返り、由香利を助け起こした。
  痛みを耐えて立ち上がった由香利だったが、カウンターの上に腰を下ろすと、はぁと溜息をついた。
  疲れているようだった。
  貴志が、言った。
 「俺は少し寝たから。奈津子と南さんは、奥の部屋で休むといい。奈津子、南さんを連れてってやってくれ」
 「――うん」
  奈津子が頷いて、由香利の肩に手をかけた。
 「行こうよ、由香利ちゃん」
  だが、由香利は俯いたまま、動かなかった。
  長い髪が、由香利の顔を隠していた。
 「ほら、行こ――」
  言いかけて、奈津子は、はっと息を呑んだ。
  由香利の肩が、微かに震えていたので。
 「ゆ、由香利ちゃん? 泣いてる――の?」
  奈津子が、言った。
  カウンターの上に、ぽたっと水が落ちた。
  涙だった。
  由香利が、声を震わせながら、言った。
 「情けないなあ――あたし、結局、なにも手伝えないで――足手まといになって――」
  奈津子が、ぶんぶんと首を振った。
 「そんなことないよ! あたしが太田くんに捕まったときだって、助けようとしてくれたじゃないの」
 「でも、結果的には何の役にも立たなかったわ。それに――あたし、感情的になって――」
 「それは、だから――」
  言葉に詰まった奈津子は、助けを求めるように貴志の方を見た。
  しかし貴志は、先程健司が言っていたドリンク剤の瓶をしげしげと眺めているだけで、話には加わってこなかった。
  ――頼む、奈津子。俺、こういうのはダメなんだよ。何とかしてくれよ、な?
  長年貴志と付き合ってきた奈津子のこと、貴志の心の中で考えていることくらい、すぐに分かった。
  もう! これだから男ってのは。もっとしっかりしなさいよね、ホント。
  思ったが、しかし声にも出来ず、しどろもどろになりながら奈津子は言った。
 「だからさ、ほら、き、気にしない方がいいよ」
  ハア――我ながら、なんて陳腐な台詞。
  由香利は、ぐすっと鼻をすすって、顔を上げた。
  涙はもう流れてはいなかったが――しかし、その濡れた瞳の奥で、必死に濁流を席止めようとしているのが分かった。

  その由香利の目に、ザーザーともの凄い勢いで降っている雨が、扉のなくなった出入り口から吹き付けているのが見えた。
  そしてその向こう――商店街の裏手の薬局に直交する細い道の奥――に、黒い布がゆらゆらと揺らめいていた。
  涙のせいでぼんやりとしか見えなかったが、由香利ははじめ、その布は宣伝用ののぼりか何かかと思った。
  店の前に置いてある、『大売出し!』とか『出血大バーゲン!』とか書かれている、あの旗のことだ。
  その布が、くるんと向きを変えた。
  それで、由香利は、目を見開いた。
  それは四角いのぼりなんかではなく、人の形をしていたので。
  その黒い布だと思っていたものが、東京都立第壱中学校の、男子用標準学生服だったので。
  大雨の中、傘もささずに立っていたそいつは、すっかりずぶ濡れだった。
  しかし、由香利は、見た。
  そいつの手の中には、とても大きい――『なにか』が握られているのを。
  その先端は――間違いなく、こちらに向いていた。
  刹那、その『なにか』が、光を発した。
  由香利はいきなり奈津子の腕を掴むと、力いっぱい引っ張った。
  自分の身体ごと、カウンターの裏側に跳びこんだ。
  肋骨がみしっと鳴ったが、どうでもよかった。




       §

  ドガガガガガガガ――!
  次の瞬間、恐ろしい連射速度で撃ち出された5.56ミリNATO弾が、小さな薬局を文字通り、蜂の巣にしていた。
  窓ガラスが割れ、カーテンが無数の穴を空けながら、奇妙なブギを踊った。
  レジスターのキーが弾き飛ばされ、カウンターのうしろにあった薬品の瓶やケースがバラバラに砕かれた。
  カウンターの板がボロボロになり、薬品棚の上の薬品がそこら中に弾け飛んだ。
  しばらくして、その恐怖の弾丸のシャワーが、止んだ。
 「はぁ、はぁ、へへへっ・・・・・・」
  息を切らせながら、赤木真治(男子一番)は、両手で握っていた物をおろした。
  思った。
  はじめディバッグを渡されたときは、何故こんなに重いのかと思っていたのだが。
  なかなか強力な武器のようだ、このアサルト・ライフルというやつは――

  【残り**人/端末損傷の為、モニター不能】


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