しすの暗黒理力
〜 あとがきと解説 〜


第三部 中盤戦


18.かあさん(堀江美都子)
 第一回目の放送です。
 私は“プログラム”において、一回目の放送というのは重要な意味があると考えています。
 誰かが死んでいれば、やる気満々の者も、やる気でなかった者にも少なからず影響があるからです。
 アイの心理でそれを表現してみました。
 それにしても2作続けて「面倒見の良いおかあさん」系キャラを序盤で退場させてしまいました。
 ちょっともったいないですね。

19.U'S PLOFILE(MCU feat TAKUYA)
 小型拳銃の欠点を描いてみたかったのですが、上手くまとまりませんでした。
 逆にコツが手に入れた「特定の個人に有効」な道具の方が面白いモノになったように思います。
 本田耕作は動かし易いキャラなので、今後も活躍しそうです。 

20.嘘(中条きよし)
「嘘が見抜ける能力」を持っていれば、かなり有力な優勝候補になると思ったのですが、パワーバランスが崩れる事も懸念されたので、少々アレンジしました。中学生の頃、好きな人のクセというか仕草って覚えてしまったりしませんでしたか?
 今回は“悲しい告白”がテーマで、私自身も気に入っております。

21.African Battle (Manu Dibango)
 放送後に必ず起こるであろう「勘違い」と「疑心暗鬼」を軸に、ジェノキャラを交えたバトルです。
 アイの使うプロレス系の技を描写するのが難しいですが、今後も少しずつ出していきます。
 負傷したそれぞれの面々の今後には、是非ご注目下さい。

22.13 is my luckynumber (THE WILLARD)
 事の成り行きを観ていたという原作においての榊祐子パターンを書いてみました。
 自らを「ラッキーガール」と称する篤子。実は雑誌の星占いを真剣に読むタイプで、最近は血液型の占いにも凝っているという設定です。
 ラッキーなのかアンラッキーなのか・・・それは“作者のみぞ知る”なんですけどね。

23.ANOTHER MEETING(TMN)
 オリバトには必ず登場する「脱走計画」チーム。
 前作で伏線は張っていたものの、実際には書かなかったネタなので、今回は再チャレンジ的な感じです。中学生が考えうる範囲の脱出計画を模索していたのですが、はたしてどうなるのか(笑)
 政府の研究施設を出せば、ちょっと微妙な工具類や必需品等をキャラクターに手渡し易くなるという事に今更ですが気付きました。かなり便利です(殴) 

24.Forgotten(ゴリラ・ビスケッツ)
 目の前で裏切り行為を見てしまうと一層人を信じられなくなります。
 そんな鐘山は自殺を選ぶのですが、なかなか上手くいきません。
 実際に自殺をしようとしても上手く事が運ばないようで、生き残ってしまうと不自由な生活が待っているわけです。自殺はいけません。
 謎の少女ランは書いていて楽しいキャラです。

25.それは黄昏(五木ひろし)
「担当官の本部での作業」これも必ず出てくるシーンですね。
 不気味な担当官とその部下たち。彼らの過去も徐々に明らかになります。
 担当官にもバックグラウンドを作ってしまうのが良い事なのかどうか分かりかねますが、私はつい作りこんでしまいます。
 苦悩する若き日の蔵神指令と紗紅イズコの関係もどうぞお楽しみに。

26.悲しい意地(宮史郎)
 ハンゾーに傷を負わされ余命いくばくも無いコツが、ダイゴと対峙しますが最後の意地を見せます。
 こういうシーンは、書いていても背筋が伸びる想いですね。
 ある意味、このクラスで一番不幸な境遇だったコツですが、物語上では重要な役割を果たしてくれました。

27.I want a monster to be my friend(En Vogue)
 再び脱出計画組の登場です。
『プログラムからの脱走』とは、現実問題となると机上の空論なので、あえてそれを物語に出すことによってキャラ達の苦悩を描いてみました。
 最も苦悩しているのはホーセーだけですが(笑)
 そんな彼らに数々のピンチが。
 脇役風なキャラ達ですが、実は物語の核になっていますので、お楽しみに! 


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