BATTLE
ROYALE
〜 殺戮遊戯 〜
第46話
曽原秀也(男子10番)と橘蓮(男子12番)はひたすら歩いていた。
2人は、少し前に藤川圭吾(男子20番)に頼まれた、肥料探しをしている所だった。
「おい、橘。今どの辺だ?」
秀也が蓮に聞いた。
蓮は地図を見て、言った。
「今、大体C−7ぐらいまで来てる」
「そうか…」
俺たちに脱出作戦の成否がかかっていると思うと、2人は自然と歩を進めるのが早くなった。
するとそこで2人は銃声を聞いた。
ぱん、ぱんという単発の銃声。
それと、ぱぱぱぱぱというマシンガンらしき銃声。
どうも、E−7にある観光協会辺りから聞こえてくるようだ。
「誰が銃撃戦なんかやってんだ?」
蓮がその方向を見た。
観光協会の方にいるのは、高山洋一(男子11番)で、どうやらマシンガンを持っているのは洋一のようだ。
その反対側で洋一に向かって拳銃を撃っているのはどうも絵馬忍(女子3番)のようだ。
「どうする、橘?」
秀也が聞いた。
どうも秀也は、頭の回転に自信がないようだ。
「2人がやる気なのか分からない。説得次第で何とかなるかもしれない。様子を見よう」
その頃、洋一と忍の銃撃戦を、F−7から見ている人物がいた。
時田賢介(男子16番)だった。
「まずい…止めないと!」
そして賢介は2人を止めるため、飛び出した。
自分の信念を貫くために。
<残り25人>