BATTLE
ROYALE
〜 殺戮遊戯 〜
第59話
「圭吾ー! 出来たぞー!」
藤川圭吾(男子20番)のいる部屋に、橘蓮(男子12番)が駆け込んできた。
「本当か?」
「ああ、3個作っておいた。そっちは?」
すると圭吾は地図の裏に書いた。
『心配するな。たった今準備できた所だ』
今度は小畑智(男子3番)がやって来て、地図の裏に書いた。
『じゃあ、もう作戦が実行できるの?』
『ああ。今から本部のコンピューターにハッキングを仕掛ける。成功したらこの爆弾を軽トラに乗せ、本部に突っ込ませるんだ』
それを見て、すぐに曽原秀也(男子10番)が軽トラの荷台に爆弾を積み始めた。
『運転は蓮、頼む』
「分かった」
蓮がガッツポーズをとった。
『智と曽原は、荷台に乗って爆弾を守ってくれ』
「分かったよ」
「よし!」
智と秀也が同時に言った。
『そして本部に近づいたら、アクセルの上に蓮の武器の漬物石を乗せるんだ』
『何で?』
『そうやってスピードをつけてぶつけないと、それだけ相手に対処法を考える時間を与えてしまうと思うんだ』
『なるほど』
『そして、成功したら首輪の機能はストップするだろうから海を泳いで、近くに島があったから、そこに流れ着いた振りをするんだ。人に発見してもらったら、水難事故に遭ったとでも言うんだ。いいな?』
3人は依存はないと言わんばかりに頷いた。
「よし、じゃあ…作戦開始だ!」
圭吾はノートパソコンのエンターキーを押した。
<残り19人>