ヘイケボタル
1.へイケボタルの生態
愛知県内のへイケボタルの成虫の発生期間は長く、6月から8月頃まで続きます。おすの発光時間帯は、日没後か
ら夜半にかけてですが、ゲンジボタルにくらべて短い間に終わるようです。卵をうむ準備ができたへイケボタルのめす
は、水辺のこけや草の根元に、約0.6mmの大きさの卵を50〜100個産みつけます。卵は、約20日後にかえり、約1.
6mmの幼虫がうまれます。幼虫は流れのゆるやかな小川、水田や池などで、約9ヵ月間生活します。水中では、活発に
歩き回ってえさを探します。モノアラガイやタニシのような貝類だけでなく、魚の死がいやトンボのヤゴなども食べている
ようです。十分に成長した幼虫は、ゲンジボタルと同じように陸に上がり、土の中でさなぎになります。約20日間土の中
ですごしてから成虫となります。秋に成虫が発生することもごくまれにあるそうです。